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Aemilia Lepida(アエミリア・レピダ)

アエミリア・レピダ

紀元前5年〜紀元後43年頃。

 

ローマ帝国の貴族女性であり、女主人。

 

父は執政官のLucius Aemilius Paullus(ルキウス・アエミリウス・パウルス)。

母は初代ローマ皇帝アウグストゥスの孫で小ユリアこと、Vipsania Julia Agrippina(ウィプサニア・ユリア・アグリッピナ)。

母のウィプサニア・ユリア・アグリッピナ

 

父方の祖父は政治家で軍人のPaullus Aemilius Lepidus(パウルス・アエミリウス・レピドゥス)。

父方の祖母はアウグストゥスの継子Cornelia(コルネリア)。

 

母方の祖父は政治家で軍人、そしてアウグストゥスの腹心のMarcus Vipsanius Agrippa(マルクス・ウィプサニウス・アグリッパ)。

母方の祖母はアウグストゥスの娘で大ユリアこと、Julia Caesaris(ユリア・カエサリス)。

母方の祖父のマルクス・ウィプサニウス・アグリッパ

母方の祖母のユリア・カエサリス

 

第3代ローマ皇帝カリグラの妹の1人、ユリア・ドルシッラと結婚したMarcus Aemilius Lepidus(マルクス・アエミリウス・レピドゥス)が弟であるとされています。

 

古くから名高い貴族家系であるアエミリイ・レピディ家出身の女性です。

若い頃、第4代ローマ皇帝クラウディウスと婚約していましたが、両親が初代ローマ皇帝アウグストゥスに不況を買ったため、クラウディウスは婚約を破棄にしました。

西暦8年、彼女が12歳の時、母親の小ジュリアが姦淫の罪で追放され、父親のルキウスは、アウグストゥスに対する陰謀に加担したとされ、14年に処刑されました。彼女が18歳の時でした。

彼女が17歳になる西暦13年までに、古代ローマの氏族の一つ、ユニウス氏族の一員である、Marcus Junius Silanus Torquatus(マルクス・ユニウス・シラヌス・トルクァトゥス)と結婚しました。

 

2人の間には以下の子供達が生まれました。

 

Marcus Junius Silanus(マルクス・ユニウス・シラヌス)。元老院議員として活躍しましたが、第5代ローマ皇帝ネロの後継者問題に巻き込まれ、その後処されました。

Junia Calvina(ユニア・カルヴィナ)。執政官のルシウス・ウィテリウスと結婚しましたが、その後自身の弟との近親相姦の罪で告発され、クラウディウスにより追放されました。10年後にネロによって呼び戻されます。

Decimus Junius Silanus Torquatus(デキムス・ユニウス・シラヌス・トルクァトゥス)。執政官として活躍しましたが、自身がアウグストゥスの子孫だと自慢したとして、ネロによって自殺を強要されました。

Lucius Junius Silanus Torquatus(ルキウス・ユニウス・シラヌス・トルクァトゥス)。法務官となり、クラウディアの娘のオクタヴィアと婚約しましたが、クラウディウスの妻のアグリッピナに、彼が妹と近親相姦の罪を犯したという噂を広められ、上院から追放され職を剥奪されました。その後、クラウディウスとアグリッピナの結婚記念日に自殺しました。

Junia Lepida(ユニア・レピダ)。法学者のガイウス・カッシウス・ロンギヌスと結婚し、兄のマルクスが処された後、彼の息子のルキウスを育てました。彼女は後に、第11代ローマ皇帝の皇后となるドミティア・ロンギナの祖母となります。

 

アエミリア・レピダの死亡時期は不明です。彼女はネロの治世中に、ネロの母のアグリッピナの命令により毒殺されたと言われることがありますが、毒殺されたのはネロの叔母のドミティア・レピダで、アエミリア・レピダではありません。